ケーブルRFQにはどの情報を含めるべきか?

ケーブルの見積依頼は、サイズと数量を伝えて価格を問い合わせるだけのように見えます。しかし実際には、それだけでは正確な見積を作成できない場合があります。

同じ導体サイズでも、導体材料、定格電圧、絶縁、スクリーン、アーマー、適用規格、試験条件によってケーブル構造と価格は大きく変わります。

そのため、適切なケーブルRFQを作成することは、正確な見積を受け取り、複数メーカーの提案を同じ条件で比較するために重要です。

なぜ詳細なRFQが必要なのか?

ケーブル価格は技術構造と直接関係しています。導体、絶縁、アーマーなど一つの条件が変わるだけでも、材料使用量と製造工程が変化します。

必要な情報が不足すると、メーカーが仮定に基づいて見積を作成し、後から仕様確定時に価格が変わる可能性があります。

1. ケーブル種類と用途

低圧電力ケーブル、中圧XLPEケーブル、ABCケーブル、ACSR導体、ソーラーケーブル、制御ケーブルなど、必要な製品を明確にしてください。

地中、架空、ダクト、ケーブルトレイ、建物内、工場など、使用環境も重要な情報です。

2. 定格電圧

0.6/1 kV、6.35/11 kVなど、プロジェクトで指定された定格電圧を正確に記載してください。

中圧ケーブルの場合、「11kVケーブル」だけでなく、仕様書に記載された正式な電圧表示を使用することをおすすめします。

3. 適用規格

規格は導体構造、絶縁厚、寸法、試験、マーキングなどを決定します。

IEC、BS、ASTM、ICEA、NF、SANS、AS/NZS、電力会社独自仕様などが使用されます。

4. 導体材料とサイズ

断面積だけではなく、銅、アルミニウム、アルミ合金などの導体材料も指定してください。

同じ95 mm²でも、銅導体とアルミ導体では異なる製品になります。

5. 心数と導体構成

多心ケーブルの場合は、心数と各導体サイズを明記します。中性線や接地線が異なる断面積の場合も記載してください。

ABCケーブルでは、相導体、支持導体、サービス導体を含む完全な構成が必要です。

6. 絶縁・外被材料

XLPE、PVC、PE、EPR、ゴム、LSZHなど、必要な材料を指定してください。

難燃、耐火、耐UV、耐油などの特殊要求もRFQに含める必要があります。

7. スクリーンとアーマー

中圧ケーブルでは銅テープや銅線スクリーン、地中・産業用途では機械保護用アーマーが必要になる場合があります。

必要な場合は、スクリーンの地絡電流条件も指定してください。

8. 数量

各ケーブルサイズごとに数量を記載してください。

ケーブル数量
4 × 35 mm² Cu/XLPE/PVC5,000 m
4 × 70 mm² Cu/XLPE/PVC8,000 m
4 × 120 mm² Cu/XLPE/SWA/PVC3,000 m

9. ドラム長

1ドラム500 m、1,000 mなどの指定がある場合は事前に伝えてください。

指定がなければ、メーカーがケーブル重量、外径、輸送条件に基づいて適切なドラム長を提案できます。

10. 試験・検査要求

第三者検査、立会試験、形式試験報告書、FATなどの追加要求がある場合は、価格確定前に明記してください。

11. 必要書類

技術データシート、図面、試験報告書、適合証明書、検査書類などが必要になる場合があります。

製造開始前に書類承認が必要な場合もRFQに記載してください。

12. マーキングと梱包

ケーブル表面やドラムにプロジェクト番号、規格、サイズ、メーター表示などの特殊マーキングが必要な場合は指定してください。

13. 仕向地とIncoterms

運賃を含む見積が必要な場合は、港または最終納入場所と、FOB、CFR、CIFなどの希望貿易条件を伝えてください。

14. 納期

プロジェクトの納入期限や分割出荷スケジュールがある場合は、見積段階で共有してください。

ケーブルRFQチェックリスト

項目必要情報
ケーブル種類電力、ABC、ACSR、制御、ソーラーなど
用途地中、架空、ダクト、トレイ、工場など
定格電圧正式な電圧表示
規格IEC、BS、ASTM、NF、SANSなど
導体銅、アルミニウム、合金
サイズ・心数完全な導体構成
絶縁・外被XLPE、PVC、PE、LSZHなど
スクリーン・アーマー必要な構造
数量サイズ別数量
ドラム長希望巻長
試験追加検査・試験
書類報告書、証明書、図面
仕向地港、都市、現場
IncotermEXW、FOB、CFR、CIF
納期希望出荷日

完全な仕様書がない場合

ケーブルスケジュール、図面、以前のメーカーのデータシート、入札書類など、利用可能な情報をメーカーへ送ることができます。

技術担当者が不足している項目を確認し、見積や製造に必要な情報を整理できます。

よくあるRFQのミス

  • 導体材料を指定せず断面積だけを記載する
  • 「11kVケーブル」のような一般的な名称だけを使用する
  • 規格を指定しない
  • 装甲の有無を記載しない
  • サイズ別数量を記載しない
  • CIFで仕向港を指定しない
  • 価格合意後に第三者検査を追加する
  • 異なる仕様の見積を価格だけで比較する

Honrey Cableへの見積依頼

Honrey Cableでは、送配電、産業設備、インフラ向けの各種電線・ケーブルを製造しています。

電力ケーブルおよび架空絶縁ケーブルの製品ラインをご確認いただけます。

ケーブルスケジュール、技術仕様書、入札書類をお持ちの場合は、数量、仕向地、納入条件と合わせて送付してください。より正確な技術・商務見積の作成につながります。

よくある質問

RFQとは何ですか?

RFQはRequest for Quotation(見積依頼)の略で、メーカーが価格を算出するための技術・商務情報をまとめたものです。

導体サイズだけで見積できますか?

正確な見積には通常、導体材料、電圧、心数、絶縁、規格などの追加情報が必要です。

入札仕様書をそのまま送ってもよいですか?

はい。元の仕様書を送付することで重要な条件の見落としを減らすことができます。

なぜドラム長が必要ですか?

ドラム寸法、梱包、輸送、現場での取扱いに影響するためです。

正確な見積を早く受け取るには?

完全な仕様書、数量、試験要求、ドラム長、仕向地、Incoterm、希望納期をまとめて送付することが最も効率的です。

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